変わってしまったSNS
皆さんは、最近SNSを見ていて「何か変な空気だな…」と感じることはありませんか?
私は2018年秋に趣味について語り合うためにTwitter(現X)を始めました。当時は、多くの情報を共有したり、時にはリアルでフォロワーと会ったりと、そこは趣味を通じて世界が広がる温かい場所でした。
しかし、ここ数年でこのSNSの景色が少しずつ変わってきました。 特に2025年の参院選を経たあたりからでしょうか。アルゴリズムの影響なのか、極端な意見や、誰かを攻撃するような言葉が目立つようになりました。
そして数カ月前、決定的な出来事がありました。 かつて楽しく趣味の話をしていたフォロワーが、アフリカにルーツを持つ人々に対し、「クロンボ」 という非常に強い差別用語を使って批判していたのです。
その言葉を見た瞬間、怒りと共に胸が締め付けられるような思いがしました。 「自分たちと違う」というだけで、ここまで強い言葉で誰かを排除しようとする空気。かつての趣味仲間が、知らない間に鋭利な言葉を振り回している姿に、私は大きなショックを受けました。
自分が「理解している」という勘違い
なぜ、そこまでショックを受けたのか。それには私の家族が関係しています。
実は私は、アメリカ出身の黒人女性と結婚して15年以上になります。子どもも生まれ、妻は帰化しており、私たちにとって日本は大切な「ホーム」となっています。
15年以上一緒に暮らしているのだから、私は黒人のことを、彼女たちの文化を「理解しているつもり」でいました。 しかし、SNSでの差別発言を目の当たりにし、そして世の中で「移民」や「人種」に関する議論がヒートアップしていく様子を見て、ハッとさせられました。
「もしかして、みんなが怖いのは『相手のことを知らないから』なんじゃないか?」
「そして私自身も、妻のルーツである『黒人の歴史』を、実は何も知らないんじゃないか?」
差別をする人をただ非難するだけでは、何も解決しない。 まずは私自身が、彼らの歴史や文化を正しく知る必要がある。そう痛感しました。
読書嫌いの私
人生で初めて真剣に読んだ一冊
そんな私が、重い腰を上げて最初に手にしたのが『アメリカ黒人の歴史』(本田創造 著)でした。 本選びに迷っていた時、Amazonのレビューで「このトピック(黒人の歴史)の定番本」と書かれているのを見て、「これなら間違いないだろう」と手に取ったのです。
今の時代はありがたいことに、わからない単語があればAIですぐに調べることができます。国語が苦手な私にとっては最強のツールを手に入れました。そうして読み進めたその本には、黒人たちが歩んできた過酷な歴史が淡々と、しかし克明に綴られていました。
私はその内容に打ちのめされると同時に、知的好奇心を強く刺激されました。 「もっと知りたい」。その一心で、あれほど活字が苦手だった私が、今では黒人文化や歴史に関する書籍を買い込み、読み漁るまでになっています。
妻から教わった「誇り」
ギャレット・モーガンが発明した交通信号の特許図面
ある日、妻がふとこんなことを教えてくれたのです。 「ねえ、生活のいろいろなところに、黒人の発明があるって知ってる?」
- アイロン台の改良:元奴隷の黒人女性、サラ・ブーンがいなければ、今の使いやすいアイロン台はなかったかもしれません。
- 交通信号システム:発明家の黒人男性、ギャレット・モーガンがいなければ、安全な交通整理はなかったかもしれません。
- 白内障の手術機器:医師の黒人女性、パトリシア・バスがいなければ、多くの人が光を取り戻せなかったかもしれません。
これらは全て、妻から教わったことです。 ニュースでは悲しい事件や対立ばかりが取り上げられ、教科書では苦難の道のりしか語られません。しかし、その影には、私たちの日常を豊かにしてくれている、輝かしい「知られざる黒人の貢献」がたくさんあったのです。
初心者だからこそ、一緒に学びたい
偉そうなことを書いてきましたが、私はまだ勉強を始めて3〜4ヶ月の「超初心者」です。 専門家でもなければ、学者でもありません。 ただ、「妻のルーツを知りたい」「分断よりも理解を選びたい」と願う、一般市民です。
このブログでは、私が本から学んだ歴史の事実と、妻から教わった文化の彩り、その両方を同じ目線でシェアしていきたいと思います。
まだまだ勉強中の身なので、難しいことは語れませんが、私が学んで「へぇ!」と思った発見を、これから少しずつシェアしていきます。 このブログが、皆さんにとって新しい世界を知る「ちょっとしたきっかけ」になれば嬉しいです。
これから、どうぞよろしくお願いします。